今回のテーマは「もろみ酢」です。もろみ酢の効果や効能をご紹介します。名前は聞いたことがあるけど、よく分からないという人が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、もろみ酢とは何か、どんな成分が含まれていて、どんな効能があるのかを丁寧に解説していきます。
もろみ酢についての知識と、なぜ今注目されているかが分かるようになります。ガッツリと調査しましたので、ぜひ、ご一読下さい!
目次
もろみ酢の効果と効能
効果と効能をご紹介する前に、そもそも「もろみ酢」って何?という疑問にお答えします。
名前は聞いたことはあるけど、イマイチよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
もろみ酢は、泡盛の製造工程で残ったもろみを黒麹菌と酵母で発酵させて造った飲料です。もろみ酢は、酢酸の割合が3%未満ですので、正確には「お酢」ではなく、「清涼飲料水」に該当します。
1970年代に沖縄県の石川酒造が、もろみに含まれているクエン酸とアミノ酸の栄養を残して絞り出す技法を開発しました。近年では、もろみ酢は本土にまで知れ渡り、健康食品としてドラッグストアやスーパーなどで売られるようになりました。
それでは早速、もろみ酢がもたらす効果や効能を見ていきましょう。もろみ酢には、疲労回復効果が期待されます。
もろみ酢にはクエン酸が豊富に含まれており、クエン酸はブドウ糖など炭水化物の代謝を助け、体内に疲労物質がたまるのを防ぎます。エネルギー補給には欠かせない成分で、疲労回復やスタミナアップに役立ちます。
クエン酸は人の体内にも存在する有機酸の一種です。レモンや梅干し、お酢などに多く含まれている成分で、もろみ酢にも豊富に含まれています。
また、もろみ酢にはアミノ酸も豊富に含まれており、実はアミノ酸にも疲労回復効果が期待できます。もろみ酢には、前述したクエン酸の疲労回復効果もありますので、クエン酸とアミノ酸のWの疲労回復効果が期待できます。
もろみ酢には脂肪を燃焼させる効果が期待できます。これはもろみ酢に含まれているアミノ酸の働きです。
もろみ酢に含まれているアミノ酸の一種、グルタミン、アルギンには体脂肪の代謝を促す効能があります。
グルタミンには成長ホルモンの分泌を高める働きがあります。成長ホルモンの分泌が高まることで、体脂肪の燃焼を促したり、コラーゲンの合成を高める効能が期待できます。
アルギニンには、脂肪燃焼酵素である「リパーゼ」の働きを活性化し、体脂肪の代謝を促す効能があります。ただし、分解された脂肪は有酸素運動で消費されないと再びカラダに蓄積してしまいます。
つまり、アルギニンに関しては、いくら「もろみ酢」を飲んでも、何もしなければ意味がありません。ジョギングや水泳などの有酸素運動を加えることで、はじめて効果が発揮されます。
もろみ酢にはカラダの主成分となる働き、神経機能を補助する効能が期待できます。こちらも、もろみ酢に豊富に含まれているアミノ酸によるものです。
一口にアミノ酸といっても様々な種類があり、カラダの主成分となる働きは、イソロイシン、ロイシン、バリンによるものです。
また、アミノ酸のチロシン、トリプトファンは神経伝達物資となり、ヒスチジン、グルタミン酸、イソロイシンは神経機能の働きを助ける作用があります。
もろみ酢の原料である黒麹菌は、もろみ造りの段階で大量のクエン酸とアミノ酸を生成します。もろみ酢にクエン酸とアミノ酸が多いのは、原料の黒麹菌によるものだったんですね。
もろみ酢はクエン酸やアミノ酸が注目されますが、実はGABAやカリウムといった成分も含まれています。
GABAは神経伝達物質の一種で、腎臓の働きを高めてナトリウムを排出し、血圧を下げる働きがあります。また、カリウムにはナトリウムの排泄を促す働きがあるため、高血圧を予防する効能が期待できます。
GABA、カリウムともに血圧に作用する働きがあるのは嬉しいですね。血圧が高めの方には、もろみを酢を飲む習慣をおすすめします。
ちなみに、血圧以外にもGABAには交感神経の働きを強めて、心身をリラックスさせる効果、中性脂肪の増加を抑える作用、カリウムには細胞内外の水分量や浸透圧を調整する働きもあります。
もろみ酢はクエン酸やアミノ酸の効能に加え、GABAやカリウムの恩恵も受けられる飲み物です。少々飲みづらい面もありますが、1日1杯を習慣にしたいものですね。
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