ピスタチオは、さわやかな緑色で香ばしく、風味もいいことから、お酒のつまみやお菓子の材料として広く愛されているナッツのひとつです。
ピスタチオとは、ウルシ科カイノキ属の木の実です。「ピスタチオグリーン」と呼ばれる緑色の部分が鮮やかであるほど上質なものとされています。
見た目や味のよさだけでなく、その栄養と効能から“ナッツの女王”とも呼ばれています。
この記事では、女性にもうれしい効能がつまったピスタチオの栄養や効果について、ご紹介していきます。
目次
ピスタチオの栄養と効能
ピスタチオには、オレイン酸、リノール酸といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
この不飽和脂肪酸には、体内の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きあり、コレステロール値を抑える効能が期待できます。
動脈硬化や高血圧などを予防するため、生活習慣病のリスクを減らしてくれるというわけです。
ちなみに、オレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸は、ピスタチオのような種子類、オリーブオイルのような油脂類に多く含まれています。
ピスタチオにはカリウムも含まれています。
カリウムはミネラルに分類される栄養で、血液中のナトリウム余分な水分を体外に排出したり、浸透圧を調節する働きがあります。
余計な水分や塩分を排出することにより、高血圧を予防し、むくみを解消するなどの効能があります。塩分を過剰に摂りがちな現代人にとっては、なくてはならない栄養ですね。
ちなみに、カリウムを多く含む食品は、ピスタチオのほかに、アボカド、ほうれん草、干し梅、納豆、里芋などがあります。野菜、いも、豆類、魚などに多く含まれます。
ナッツに美容効果があることはご存じかもしれませんが、“ナッツの女王”と呼ばれるピスタチオには他にも女性にうれしい効能がたくさんあります。
β-カロテン、ミネラル、ビタミンE、ルテインなどの栄養素には抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を減らし、老化を防ぐ効果があります。
さらに、タンパク質が豊富で、ナッツの中でも比較的脂肪分が少ないことから腹持ちがよくダイエット中のおやつにピッタリです。
栄養満点なうえ、美容効果がありダイエットに最適なピスタチオは、女性の強い味方ですね!
ピスタチオには、ルテインとゼアキサンチンという目の健康を維持するのに必要な栄養が含まれています。
ルテインは主に眼球の水晶体と黄斑部にも存在するため、眼の健康を維持するのに必要な栄養です。ちなみに、ルテインは体内で合成できない成分ですので、ピスタチオなど食べ物から摂取しなければなりません。
ゼアキサンチンも目の黄斑部や水晶体に存在しており、ルテインと同様、目の健康を維持する働きがあります。
両者ともに強い抗酸化作用を持ち、黄斑変性症を予防する効果が期待できます。近年では、スマホやPCなど目を酷使する環境が増えています。そのためか、ルテインのサプリメントも増えてきました。目の健康が気になる方は一度、お試しください。
ピスタチオに含まれる鉄分は、赤血球のヘモグロビンを構成する成分として、細胞や組織に酸素を運搬する働きをサポートします。
また、鉄分にはご存知のように、鉄欠乏性貧血を予防する効果もあります。月経のある女性や成長期の子供は、特に鉄分が不足しがちなので、積極的に摂取してほしい栄養です。
なお、赤血球のヘモグロビンをつくるには同時に銅が必要となりますが、ピスタチオには鉄分と銅の両方が含まれているため、貧血予防に最適な食材です。
お酒のつまみとして人気のあるピスタチオですが、アルコールとピスタチオは効能の面でも相性がバッチリです。
お酒を飲むと実は、カリウムと尿が一緒に排出されます。そのため、利尿効果のあるアルコールを飲む方はカリウムが不足しがちになります。
カリウムが不足すると、疲労感を覚えたり、筋力が低下したりします。場合によっては不整脈を引き起こす可能性もあります。ちょっと恐ろしいですね。
前述のとおり、ピスタチオにはカリウムが豊富に含まれています。お酒で失われたカリウムをおつまみのピスタチオでうまく補うことができるんですね。美味しく健康的になれる、まさにベストパートナーというわけです。
ただし、ピスタチオの食べ過ぎには注意して下さい。カロリーと脂質がとんでもなく高いからです。1日20~30粒程度が目安となります。また、お酒の飲みすぎも当然ダメですよ。
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