名称 | スナップエンドウ | 分類 | マメ科エンドウ属 |
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旬の時期 | 3~6月ごろ | 主な産地 | 鹿児島、熊本、愛知など |
スナップエンドウは3~6月に旬を迎える春野菜のひとつで、年々需要が高まっている野菜です。
春先から初夏にかけて収穫されるスナップエンドウは、路地やハウスでの栽培が行われ、旬のスナップエンドウはシャキシャキとした歯ごたえと豆のみずみずさを味わえる、最もおいしい時期です。
スナップエンドウは豆苗や絹さや、グリーンピースなどの仲間で、サヤと豆を同時に味わえるように品種改良したものです。肉厚のサヤはシャキシャキ、中の実(豆)は甘く、絹さやとグリーンピースを一度に味わえるような野菜です。
スナップエンドウと同じエンドウ類の旬は、豆苗は同時期に、絹さや(さやえんどう)やグリーンピースは一か月ほど遅れますが、どれも春から初夏と同じ季節に旬を向かえます。
スナップエンドウの生産は関東より南の地域が多く、南北に長い日本では種を蒔く時期が異なります。関東より南の産地の方が種蒔きの時期が早いので、出回り時期も早くなります。
愛知県産のスナップエンドウ
スナップエンドウの主な産地は、鹿児島、熊本、愛知県です。その他、生産量は減りますが、北海道から九州まで生産しています。
下の図は、スナップエンドウを生産している主な産地と生産量、旬の時期をまとめたものです。
産地 | 生産量(収穫量(t)) | 旬の時期 | |
1 | 鹿児島県 | 4,327 | 11~4月 |
2 | 熊本県 | 540 | 11~6月 |
3 | 愛知県 | 530 | 12~5月 |
4 | 長崎県 | 393 | 11~5月 |
5 | 福島県 | 253 | 5~7月 |
鹿児島県はスナップエンドウの生産量がダントツで、全国のおよそ6割以上を占めています。2位以下の産地になると生産量はグッと下がるのが分かりますね。
鹿児島県のスナップエンドウの旬は11~4月。温暖な気候を生かして露地で栽培されたスナップエンドウは、寒さと暖かさによって甘くシャキシャキとした食感が味わえます。
熊本県の旬は11~6月上旬。県内での生産は天草から始まり、今では広く栽培されています。また、農園の中にはスナップエンドウの脇目の葉「ビーンズリーフ(新芽豆葉)」も販売しています。葉であるのに豆の味がして、生、加熱どちらでも味わえるそうです。
生産量3位の産地、愛知県では12~5月に旬を向かえます。冬場の冷たい雨風に当たらないようにハウスで栽培し、サヤと実は柔らかくシャキシャキした食感が特徴のスナップエンドウです。
さらに愛知県では「ブルームレススティックサラダ」と呼ばれる、突然変異で生まれた品種があります。特徴はサヤの表面につく白い粉(ブルーム)が無く、サヤはツヤと光沢があって見栄えが良くなっています。甘みのある実をできるだけ大きく育てて出荷するため、旬は12~4月頃です。
スナップエンドウは5月頃からは福島県や茨城県といった関東から北の産地が増えてきます。7月に入ると北海道が首位となり、東北辺りに産地が移行してきます。