野菜や豆類の新芽であるスプラウト。
スーパーでは「スプラウト」という商品を見たことがあるかと思います。スプラウトとは特定の野菜ではなく、野菜の"新芽"を総称した呼び名です。
また、食卓でおなじみのカイワレ大根やもやしも、スプラウトの一種です。その中でも、今最も注目されているのは、スルフォラファンが豊富に含まれているブロッコリーのスプラウトです。
今回は、そんなスプラウトに含まれる代表的な栄養と効果について迫ってみましょう。
目次
スプラウトの栄養と効果
スプラウトの種類は豊富で、さまざまなものが店頭に出回っています。また、家庭菜園用として店頭にはほとんど並ばない種類もあります。
おもに、店頭に並ぶスプラウトには、ブロッコリー、カイワレ大根、豆苗、緑豆もやし、大豆もやし、レッドキャベツ、マスタード、クレスなどで、珍しいのものでは、オクラや玉ねぎのスプラウトも開発されています。
野菜や豆類など新芽の種類によって、含まれる栄養や有効成分が異なります。
ブロッコリーの新芽であるブロッコリースーパースプラウトには、近年注目を集めている「スルフォラファン」という栄養が含まれています。
スルフォラファンは「ファイトケミカル」という栄養の一種で抗酸化作用を持ち、体内で有毒となる活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素は体内にたまると、ガンや老化、肌のシミなどの原因となる物質です。
スルフォラファンを豊富に含むブロッコリースプラウトは、老化防止やアンチエイジングに高い効果が期待できる野菜なのです。
スプラウトの多くには、β-カロテンが豊富に含まれています。
β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAへと変化する栄養です。
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ効能もあります。そして、目の健康を維持する働き、また美容にも関わる栄養なので、積極的に食べるようにしましょう。
スプラウト類には、全体的にビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCはストレスの緩和に効果のある副腎皮質ホルモンの合成を促す作用があることで知られる栄養素です。
また、免疫力を強化する効能もあるので、風邪の予防にも有効な栄養です。
ちなみに、ビタミンCは熱に弱い栄養ですので、摂取する際はサラダなどなるべく熱を通していない状態で摂取するようにして下さい。
スプラウトには葉酸という栄養が豊富に含まれています。
ビタミンB群の一種である葉酸は「造血のビタミン」の別名を持ち、赤血球を生成する効果がある栄養で、貧血の予防に効果があります。
また、特別に栽培されたブロッコリースーパースプラウトは、他のスプラウトより葉酸の含有量が突出しています。
他の野菜も加えて、サラダとして食べるのがおすすめです。
スプラウトとして売られている野菜の多くは自宅でも簡単に栽培可能です。 ネット通販で、栽培キットが気軽に買え、種だけの販売もあります。
必要になるのはスプラウト用の種とザルのついた容器、水切りネットだけ。
ザル容器に水切りネットを敷き、浸るか浸らないか程度の水の中に種を入れ、日光が当たらない場所に置いておきます。
あとは面倒な手入れも必要なくスプラウトが発芽してきます。ただ、環境によってはカビが生える場合があるので、説明書をしっかりと呼んで、ぜひ育ててみてください。
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