バルサミコ酢に含まれている栄養と効能についてご紹介します。
芳醇な香りとまろやかな甘みが特徴的なバルサミコ酢。イタリア特産の高級醸造酢として知られています。オリーブオイルとともに、ドレッシングやソースとして利用されますね。
オシャレなイタリアンやフレンチで食べたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
今回はそんなバルサミコ酢について、栄養と効能、おすすめの使い方などをグラフや写真を交えてご紹介していきます。
目次
バルサミコ酢の栄養と効能
栄養と効能をご紹介する前に、そもそもバルサミコ酢って何でしょう?
バルサミコ酢とは、ぶどうの煮汁を木樽で長期間熟成させたものです。
ぶどうの煮汁を木樽で次つぎと移し替えて熟成させます。イタリアの特産で、本場イタリアのモデナ産のバルサミコ酢は、なんと12年以上も熟成させたものになります。
そのため、本来のバルサミコ酢は高価になるため、市場に出回っている量産品の多くは、ぶどう酢に着色、調味したものとなります。
バルサミコ酢に含まれている主な栄養成分
それでは早速、バルサミコ酢に含まれている主な栄養を見ていきましょう。
上のグラフは主な栄養素15種類とカロリーをレーダーチャートで表現したものです。
グラフを見ますと炭水化物が多く、次いでカリウム、鉄分といった栄養が含まれているのが分かります。グラフを見る限り、あまり多くの栄養が含まれているとは言えないですね。
ただし、上のグラフはあくまで主な15種類の栄養素を示したものです。上記以外にもバルサミコ酢には様々な成分が含まれています。以下で詳しく解説しましょう。
バルサミコ酢の栄養と効能を理解する上で、ぶどうの知識が必要となります。
なぜなら、バルサミコ酢は原料となるぶどうを長期熟成させたものだからです。
バルサミコ酢にはアントシアニンが豊富に含まれています。こちらは原料であるぶどうの成分ですね。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、毛細血管を強化し、血行を改善する効能が期待できます。また、疲れ目の改善や予防、視力の回復効果、肝機能の向上も期待できます。
ぶどうを原料とするバルサミコ酢ならではの効能ですね。穀物を原料とする酢や黒酢にはこのような効果は期待できません。
バルサミコ酢にはレスベラトロールという成分も含まれています。こちらは原料となるぶどうの皮に入っている成分ですね。
レスベラトロールとはアントシアニンと同様、ポリフェノールの一種で、動脈硬化を防ぐ効能、肌のターンオーバーを正常化する働き、認知症の予防などが期待されています。
以前はレスベラトロールが長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化させて寿命をのばすのではないかと言われていました。
ところが、近年の臨床試験によってその効果が認められなかったことから、レスベラトロールが寿命をのばすという効果に関しては今のところ疑問視されています。
レスベラトロールはまだまだ研究が続けられている成分ですので、今後の発表に期待したいところですね。
その他、バルサミコ酢に含まれている栄養として、カリウム、鉄分、クロム、ビオチンなどが挙げられます。いずれもわずかながらの含有量です。
カリウムは細胞内の水分量や浸透圧を調整する効果、鉄分は鉄欠乏性貧血を防ぐ働き、クロムはインスリンの働きを活性化させる効能、ビオチンは代謝をサポートする作用などがあります。
いずれも含有量はわずかですので、バルサミコ酢で摂取する量では期待できる効果はあまりありません。
栄養と効能についてご紹介していきましたが、日本では馴染みがないせいか、使い方がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
まず、一番手軽な使い方としてはサラダにドレッシングとしてかける方法です。作り方は超簡単!バルサミコ酢とオリーブオイルを混ぜ合わせるだけです。
割合は1:1または1:2くらい。お好みで調整して下さい。はちみつや胡椒などを適量加えて出来上がりです!
サラダは普段からよく食べると思いますので、バルサミコ酢を摂取するには一番手軽な方法ですね。
続いておすすめなのが、ローストビーフにソースとして使う方法です。ソースは裏ワザとして市販の和風ソースにバルサミコ酢を加えます。ローストビーフもスーパーで売ってますのでとても簡単ですね。
オシャレなお皿に盛りつけてソースをかければ、ちょっとした高級店のメインディッシュのようになります。バルサミコ酢の香りがいつもと違う肉料理を演出してくれますよ。
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