さつま揚げの栄養と効能についてご紹介します。
さつま揚げは、魚をすり身にして揚げたもので、油分を含みかまぼこに比べて風味が濃厚で味わいがあります。
関東ではさつま揚げと呼ばれていますが、関西では揚げかまぼこの総称として「てんぷら」、鹿児島は「つけ揚げ」、沖縄は「チキアーギ」などの名前で呼ばれています。
さつま揚げにはシンプルにすり身を揚げたタイプのほかにも、魚介や野菜を練り込んだもの、うずらの卵やゴボウなどを包んだタイプ、海苔やしそが巻かれたものなど、多くの種類が作られています。
今回はそんなさつま揚げの栄養や成分、効能についてまとめています。
目次
さつま揚げの栄養と効能 一覧
さつま揚げに含まれている主な栄養成分
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
135kcal | 67.5g | 12.5g | 3.7g | 13.9g | 0g | 730mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
60mg | 60mg | 14mg | 70mg | 0.8mg | 0.3mg | 0.08mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.04mg | Tr | 1.0μg | 0.4mg | 0μg | 0.05mg | 0.10mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0.5mg | 0.02mg | 1.2μg | 5μg | 0.04mg | - | 0mg |
さつま揚げの100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
上図はさつま揚げの栄養をレーダーチャートで表したもの、下は成分表です。
さつま揚げの栄養のなかでも多いのが、ナトリウムです。タンパク質とカルシウムはその次に多く含まれます。油で揚げているので他の練り製品に比べるとカロリーは高めですが、食品全体の中では、そこまで高くはありません。
ナトリウム量が多いので、塩分の摂りすぎを気にする方もいるかと思いますが、実さつま揚げの塩分量は、練り製品のかまぼこやちくわに比べると少ない量なのです。味わいはしっかりしていますが、意外と塩分が少ないのがさつま揚げの特徴です。
以下では、さつま揚げの主な栄養や成分、効能についてまとめています。
さつま揚げには、タンパク質が含まれています。
さつま揚げの原料は、タラやアジ、ほっけなどの魚のすり身が使われているので、魚のタンパク質が多く含まれています。
タンパク質は筋肉や内臓、肌や髪など、体を作るのに大変重要な栄養成分です。その他にも、酵素やホルモン、免疫抗体などの構成成分でもあります。
このように、美肌や艶のあるきれいな髪を作り、健康を維持する効能が期待されています。そして、エネルギー源である糖質や脂質が不足すると、体内のタンパク質を分解してエネルギーを作ります。
タンパク質はビタミンB6を含む食品と合わせて摂ると、体内の利用率が上がります。
さつま揚げの栄養にはカルシウムも含まれています。
カルシウムは歯や骨を構成することで有名ですね。体内ではおよそ99%が骨や歯に存在しています。
骨粗鬆症を予防する効能や、筋肉の収縮を調整する役割があるほか、血液を固める止血にも関わります。
カルシウムの吸収を良くするには、ビタミンDが効果的です。魚以外にもきくらげやシイタケなど、きのこ類にもビタミンDは含まれているので、これらの食品とさつま揚げを一緒に摂るのがおすすめです。
さつま揚げには、シンプルなすり身のみのものだけでなく、タコやエビ、紅ショウガ、野菜やきのこ類といった、ほかの食品を練り込んだタイプもあります。
さらに、すり身でごぼうやうずらの卵を包み込んだものや、しそや海苔を巻いたものなど、他の食材と合わせたさつま揚げが種類豊富で、魚だけでなくほかの食材の栄養も同時に取ることができます。
また、さつま揚げは味がしっかりと付いているので、特に調理せずとも、そのままおいしく食べることができますし、魚が苦手なお子さんでも食べやすくなっています。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
"さつま揚げ"の関連情報