切り干し大根の栄養と効能をお伝えします。
大根を乾燥させて作られた切り干し大根。干すことで大根の甘みとうま味が増し、独特の香りと歯ごたえが生まれます。
主に和食レシピが豊富ですが、中華ドレッシングで和えたり、にんにくで炒めたりと意外にも和洋中に利用することができます。
そんな切り干し大根に含まれる栄養とその効能についてご紹介します。
目次
切り干し大根の栄養と効能 一覧
切り干し大根には豊富な食物線維が含まれています。
食物繊維の中でも特にリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維に注目。腸内の善玉菌を増やす整腸作用や、水分を吸収して便の量を増やす役割もあり、腸の蠕動運動を活発にして便秘を解消する効能があります。
また、胆汁酸を吸着して便とともに排出する働きもあるため、コレステロール値を低下させ、動脈硬化の予防にもつながります。
リグニンは食物の細胞壁に含まれる成分で、切り干し大根の他にゴボウにも含まれています。
とくに切り干し大根の食物繊維は不溶性食物繊維が豊富で、100g中「不溶性:5.2g、水溶性:16.1g」を含みます。切り干し大根は水溶性食物繊維が少ないので、昆布などと一緒に調理をするのがおすすめです。
切り干し大根の栄養には、カリウムも含まれています。
カリウムはミネラルの一種で、体内の過剰なナトリウムの排出を促す効能がある成分です。
尿や汗とともに余分なナトリウムを排出することで、カラダのむくみの改善や予防、高血圧の軽減に働きます。
また、カリウムには筋肉を正常に保つ効能もあります。カリウムはナトリウムを排出するだけに限らす、体内でお互いのバランスを整えています。
このふたつのミネラルがバランスよくいることで、筋肉の収縮が正しく円滑に行われます。
切り干し大根の栄養に含まれる栄養には、鉄分やカルシウムなどのミネラルも含まれています。
貧血予防に有効な鉄分は、血液の主成分。そして全身に酸素を運ぶ効能があります。また、切り干し大根には造血や貧血に関わる、銅や亜鉛、ビタミンB郡などの栄養も含まれています。
また、骨の健康維持に欠かせないカルシウムのほかに、マグネシウムやリンなども含みます。丈夫な骨を作る効能が骨粗鬆症の予防に働きます。
切り干し大根には美肌効果もあります。
切り干し大根にはビタミンB群が含まれています。肌や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンB2、ナイアシン、ビオチンなどです。
また、切り干し大根に含まれる食物繊維やカリウムが、便や尿、カラダに不要な老廃物を排出して、デトックス効果を発揮することも美肌につながります。
とくに便秘はカラダに毒素をため込んだ状態なので、ニキビや吹き出物といった肌荒れの原因になります。
ただし、ビタミンB群は水溶性なので、水に浸し続けると溶け出すので注意です。
切り干し大根は、必ず水で戻してから調理しますね。
そのため、水溶性ビタミンやミネラルが溶け出しやすく、ビタミンB群やビタミンC、カリウムなどの栄養が失われてしまいます。
少しでも栄養を残すには、長時間水に晒さないことです。
また、不溶性食物繊維が多いため食べ過ぎるとお腹がはり、便秘や膨満感といった不調の原因にもなります。1食10~15g程度に(乾燥状態)に抑えましょう。
切り干し大根の栄養を逃しにくい戻し方をご紹介。水で戻すと5倍に膨れます。
まずは水で戻す前に、1~2回ほど揉み洗い。汚れやごみを落としてから水で戻します。時間は調理によって異なりますが、15分以上つけると歯ごたえが弱くなります。
また、調理には戻し汁を利用することで、溶けだした栄養を無駄なく摂ることができます。
最近は、乾物をヨーグルトにつけて戻すのがおすすで、植物性にはない動物性のタンパク質や、カルシウムも摂ることができます。ポテトサラダ風にしたりカレーに加えて食べることができます。
切り干し大根は乾燥状態ではビタミンやミネラルは多いですが、水で戻すとさほど多くはありません。歯ごたえや満腹感がしっかりとあるので、ダイエットと健康維持のため、毎日続けて食べるのがおすすめです。
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