今回はメンマの成分と効能をご紹介しています。
メンマと言えば真っ先に思い浮かべるのが、ラーメンのトッピングではないでしょうか。主に台湾から輸入されるメンマですが、現地では炒め物や煮込み料理に用いるそうです。
市販の味付けメンマには味付けの違いの他にも、ほどよい歯ごたえを感じられるものから、穂先の柔らかさを味わうものなど、各メーカーからそれぞれ出ているので、好みのタイプを見つける楽しみもありますね。
ここでは、そんなメンマの成分や栄養、その効能をお伝えしていきます。
目次
メンマの成分と効能 一覧
メンマに含まれている主な栄養成分
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
15kcal | 93.9g | 1.0g | 0.5g | 3.6g | 3.5g | 360mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
6mg | 18mg | 3mg | 11mg | 0.2mg | Tr | 0.02mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.03mg | 0μg | 0μg | Tr | Tr | 0mg | 0mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
0mg | 0mg | 0μg | 1μg | 0mg | - | 0mg |
メンマ(塩抜き)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
まずはメンマにはどのような栄養があるのかを見てみましょう。上の図は、メンマに含まれている主な栄養15種類をレーダーチャートで表したもの、下はメンマの成分の一覧表です。
メンマの成分で注目なのが、食物繊維の多さです。また、塩漬したものを塩抜きしていてもナトリウムも含みます。一方でビタミン類はほぼ含まれてません。
塩抜きしただけのものは脂質量とカロリーは低いですが、市販の瓶詰タイプは調味済みなので、脂質やカロリーが高くなり、メーカーによってもそれぞれです。
以下では、メンマの成分と効能をまとめています。
メンマは一般的なたけのこの加工品ではなく、麻竹(まちく)と呼ばれる大型の竹の筍から作られています。
原産地はミャンマーですが主な産地は台湾です。中国や台湾ではメンマは日本のようにラーメンのトッピングにはしておらず、炒めものや煮込み料理などに使われています。
メンマは麻竹の筍を煮てから乳酸発酵後に天日乾燥を行い塩蔵します。加工する工程で発酵させるので、メンマは発酵食品でもあります。日本には塩漬けしたものと、乾燥させたものが輸入されています。味付けメンマとして瓶詰で販売されているものは、塩抜き後に調味料で煮て味を調えたものです。
以前は「支那竹(チナチク)」とも呼ばれていましたが、今は「メンマ」の呼び名が主流となっています。
メンマの成分で注目すべきなのが食物繊維です。メンマに含まれている食物繊維のうち、ほとんどが不溶性食物繊維が占めています。
食物線維は人の消化酵素では消化されない成分で、腸の動きを活発にする効能は便秘の改善や予防に役立ちます。さらに、有害物質も排出し腸内環境を整えて大腸がんの予防にも一役買うでしょう。
不溶性ばかり摂るとお腹が張ったり便が硬くなります。わかめなどの海藻類に含まれる水溶性食物繊維も一緒に摂ると便が柔らかくなり、排出しやすくなるのでお勧めです。
市販の味付けされたメンマは味が濃い目で塩分が多く、その分ナトリウム量も多くなります。
味が濃いのでおつまみには最適ですが、ナトリウムが多いものを食べ過ぎればむくみの原因や腎臓に負担をかけてしまいます。さらに調味液には油脂類が多いタイプもあるので、そういったものはカロリーも高くなります。
味が濃いものは、さっと湯がいてから使うのもいいでしょう。細かく刻んでチャーハンの具にしたり、豚肉と炒めたり、和え物ではきゅうりとねぎとチャーシューの組み合わせが抜群です。また、きゅうりはカリウムを含むので、メンマと合わせることで過剰なナトリウムの排出に役立ちます。
今は水煮のメンマも販売されてるので、塩分やカロリーが気になる方は、自宅で好みの味付けを行ってみてください。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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