サラミの栄養と効果についてお伝えします。
豚肉と牛肉、塩を加えだけの保存食のサラミは、いまではハーブやスパイスも加わり、味わい豊かなものになっています。
サラミといえば、お酒のおつまみとしてそのまま食べるもよし、ピザやパスタなどの料理にパンチを加えることもできる、おいしい食材ですよね。
しかし、やはり気になるのはそのカロリー。見た目でわかる白いつぶつぶとした脂肪分は、少し気になってしまうものです。
そこで今回はそんなサラミに含まれる栄養、その効果について紹介します。
目次
サラミの栄養と効果 一覧
まず、初めに注目するサラミの栄養は、ビタミンB12です。
ビタミンB12は葉酸と協力し、赤血球中のヘモグロビン生成を助ける役割をしています。
不足すると赤血球が減ってしまったり、巨大な赤血球ができてしまうような悪性の貧血が起こりやすくなります。
ビタミンB12は取りすぎても必要以上には吸収されないため、過剰摂取の心配はありません。そして葉酸と一緒に摂るのが効果的です。
ビタミンB12の効果で、サラミは貧血の対策に効果がある食材です。サラミ単体での食べ過ぎを防ぎつつ効果的な摂取をするには、葉酸を含むほうれん草と炒めものがおすすめです。
淡泊な味わいの野菜炒めにコクを増すこともできるので、野菜もたくさん食べられます。
次はサラミに含まれているナトリウムについてです。サラミは肉を塩漬けにして乾燥させた保存食なので、塩分が多く含まれています。
ナトリウムの効果は血圧の調節、神経の情報伝達、栄養素の吸収や輸送などです。このナトリウムが不足すると疲労感、けいれんのような症状が見られます。
逆に、ナトリウムを吸収したいからといって、食べ過ぎてはいけません。過剰摂取は、むくみや高血圧、動脈硬化の症状のほか、胃がんといった病気を引き起こす可能性もあるのです。
ナトリウムは体内でとても大切な働きや効果がありますが、摂りすぎにならないよう注意が必要です。
過剰なナトリウムを排出してくれ栄養はカリウムです。ほうれん草や枝豆、明日葉などの食品に含まれているので、これらと一緒に摂るのが有効でしょう。
サラミに含まれている栄養素で、次に紹介するのがナイアシンです。
こちらは先ほどのビタミンB12やナトリウムに比べると、あまりなじみがないかもしれません。ナイアシンは、ビタミンB群の仲間です。
ナイアシンの主な効果はエネルギー作り、脂質や糖質の分解、皮膚や粘膜の炎症を予防したり、神経症状を防ぐことです。
私たちが酸素を使ってエネルギーを作る際にはナイアシンが必要となるので、サラミにはエネルギー作りの効果もあるのですね。
サラミは脂質も多く含みます。エネルギー源になる栄養素ではありますが、摂りすぎれば消費されずに肥満の原因となります。100kcal以内に抑えたい場合は、20g程度が目安です。
エネルギー | 水分 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 | ナトリウム |
---|---|---|---|---|---|---|
467kcal | 23..5g | 26.7g | 42.0g | 2.6g | 0g | 1700mg |
カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
430mg | 27mg | 22mg | 250mg | 2.6mg | 3.9mg | 0.12mg |
マンガン | ビタミンA | ビタミンD | ビタミンE | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 |
0.10mg | 3μg | 0.5μg | 1.1mg | 11μg | 0.64mg | 0.39mg |
ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 | パントテン酸 | ビオチン | ビタミンC |
6.7mg | 0.24mg | 1.6μg | 4μg | 0.85mg | 6.2μg | 3mg |
サラミ(ドライソーセージ)(生)の100gあたりの成分表(Tr:微量、-:未測定「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」より)
ピザやパスタによく使用されるサラミ。今回は、このサラミを使った簡単レシピを紹介します。
そのレシピとは、サラミの卵焼きです。調理方法は簡単で、溶いた卵に細かく刻んだサラミを入れ、あとは通常の卵焼きと同じように焼けばできあがりです。
お弁当や朝ごはんなど、気軽にいかがでしょうか?卵焼きはマンネリしやすいので、なかなかおすすめのレシピです。サラミに含まれる塩分と脂が、抜群の塩気とコクを出してくれます。
引用および参考:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
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